青少年の残虐な犯罪が世間を驚かすことが多くなってきています。このような事件が起こるたびに、青少年の生育の間題について議論されます。つまり、子ども時代をどのように過ごしたかの問題です。それは、「幼児期からの心の教育のあり方」として問題提起がされています。
このように、幼児教育は教育の根底に位置するものとして重要視されているわけですが、岡山大学教育学部に幼稚園教員養成課程が全国の国立大学に先駆けて設置されたのは、昭和41年のことです。ですから、幼児教育の研究室の発足は、その時まで遡ることができます。現在の専任の教官は、教授2名、助教授1名、講師1名の計4名です。そして、それぞれの専門分野は、音楽教育学、保育内容学、幼児教育学、幼児心理学です。このように異分野の研究者が集まって幼児期の人間形成について研究を行っています。また、教育学部附属幼稚園の先生方との共同研究を現在も積み重ねています。
平成11年に行われた教育学部の改組で幼稚園教員養成課程、小学校教員養成課程、中学校教員養成課程、養護学校教員養成課程が統合されて、学校教育教員養成課程となりました。その際、国立大学でははじめて、保育士養成の認可を厚生省から得ることができました。保育士養成を教育学部が行おうとした理由は、主に次の2つです。まず第一は、少子化にともなって市町村などの行政体では、幼稚園と保育所との人事交流などの必要性から幼稚園教諭の免許と保育士資格を持っていることが、採用の条件になってきていることです。第二は、少子化、都市化、核家族化などによる母親の育児不安等に対応できる教諭や保育士を養成することが、国立大学にも求められるようになってきていることです。言わば、本学の幼児教育は以前より一段と強化された訳です。
現在、大学院修士課程には、4名の大学院生が在籍しており、兵庫教育大学との連合大学院博士課程には、2名の大学院生が在籍しています。これまで講座から連合大学院博士課程としては3名の博士号取得者を出すことができました。研究室が目指しているのは、家庭教育からはじまる乳幼児期の教育・研究者の養成です。
ところで、幼児教育の研究室では、恒例の行事として9月に3日間にわたり、岡山近郊の福渡に位置する全国繊維同盟の研修センター「友愛の丘」で、学部の2,3年生、大学院生、1年生の参加希望者を集めて、合宿研修を開催しています。研修内容は、(1)外来講師による講演、(2)先輩の話、(3)卒論の中間発表、(4)レクレーション、(5)大学院合同ゼミなどです。これらの研修を通して、学生と教官、学生同志の親睦が深まるだけでなく、大学生活を送る際の学究的態度の育成や、将来の就職に向かった意識が高まると考えています。
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_/_/_/_/ スタッフ紹介 _/_/_/_/
■職種
■氏名
■専門分野の紹介
教 授
梶谷信之
保育内容・健康の担当です。主な競技歴は、1979年 世界選手権、フォートワース:団体2位、鉄棒7位。1981年世界選手権、モスクワ:団体2位、個人総合9位、床7位、吊輪5位、平行棒3位。1983年
世界選手権、ブタペスト、ハンガリー:団体3位、個人総合7位。1984年オリンピック、ロスアンゼルス:団体3位、個人総合8位、鞍馬6位、平行棒2位、等です。著書には、梶谷信之・梶谷みどり著『幼児の器械運動あそび』[大学教育出版]2007年があります。
教 授
高橋敏之 http://ed-www.ed.okayama-u.ac.jp/~youji/takahashi/index.htm
私は現在、岡山大学教育学部(学士課程)、岡山大学大学院教育学研究科(修士課程)、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)の講義と論文指導を担当し、基幹的保育者、指導的教育者、実践的研究者の養成と学術研究に携わっています。専門は、保育内容学、児童文化学、芸術教育学です。特に幼児の表現、言葉、環境、児童文化と、それに関連する保育実践、家庭教育、幼小一貫教育、小学校生活科教育について研究しています。1999年9月からは、創造性と共同性を中核にした幼児教育として世界中が熱い視線を注ぐイタリア共和国、レッジョ・エミリア市の保育実践を研究しています。プロフィール、授業科目、論文指導、合宿研修、研究業績、研究助成、海外渡航、管理運営、社会貢献に関しては、ホームページに詳しい情報を公開しておりますので、
そちらを御覧ください。
准教授
横松友義
今日の子ども問題や親問題を解決するためには、新しい学問体系を築かなければならないと考えます。私が目指しているのは、日本における人々の育ち方の歴史を踏まえて、それに合う形で、実践を創造することです。そうした方針で、家庭教育学、乳幼児教育学、教育学などを統合し、新しい人間育成のための学問体系を構築しようとしています。その成果が、例えば、「『環境と人間の発達との関係史研究』構想者からの一つに提言」(『日本デューイ学会紀要』第43号、2002年、所収)です。新しい学問体系の構築には、独創性と構想力が不可欠です。また、一人で実現できるものでもありません。同様な志を持つ人が増えてくれることを願っています。
講 師
片山美香
自分に自信をもち、可能性を信じて、さまざまなことにチャレンジし、“自分らしく生きる力”は、幼児期までの育ちが基盤となります。心とからだの成長がめざましい幼児期に、どのような物理的・人的環境を提供していくことが、子どもの個性を尊重し、すこやかな育ちを援助していくことにつながるのかということについて、発達臨床心理学的な視点から研究し、実践に活かしていくことが私の課題です。これまで、慢性の病気をもちながらも、通常の学校生活をおくる中学生や高校生の心理社会的発達について研究してきました。その知見をいかし、今後は、自己管理の難しい幼児に焦点をあて、園生活における支援ニードを明確にし、必要な支援のあり方についても研究していきたいと考えています。
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●幼児教育 専門 電話 e-mail
梶谷信之 保育内容(健康) 251-8563 kajitani@cc.okayama-u.ac.jp (メールを送信する場合は、@を小文字に変更するようお願いします。)
高橋敏之 保育内容学 251-7693 foxbat@cc.okayama-u.ac.jp (メールを送信する場合は、@を小文字に変更するようお願いします。)
横松友義 幼児教育学 251-7692 (非公開)
片山美香 幼児心理学 251-7694 (非公開)